阿佐谷
伊織会
新しい会が誕生しました!
「阿佐谷伊織会」は、講談師神田伊織を応援する会です。阿佐谷ワークショップに縁のあるメンバーが中心となり、この会を結成しました。
伊織さんは、杉並区西荻窪在住。阿佐谷とはご近所です。まだ前座という修行中の身ですが、彼には大きくて明確な夢があります。それは、埋もれた古典講談を現代に蘇らせること、新作や実験的な試みに取り組むことなど、講談のまだ見ぬ可能性を探ろうというものです。
伊織さんの経歴は、フランス文学研究に国語専門塾の開設と、講談界では異色と思われますが、「文学」「国語」「講談」と「言葉による表現」へのこだわりで貫かれています。
私たちは、そんな彼を楽しみながら応援していきたいと思っています。
皆様も、是非ご参加下さい。
神田伊織ってどんな人?
神田伊織のプロフィール
1981年12月22日東京生まれ。子供の頃の夢は忍者だった。
中学高校時代に文学青年になり、大学ではフランス文学を専攻。
大学院まで進み、エミール・ゾラの研究をした。
歌舞伎や落語を愛好する学生生活を送るうちに、江戸時代の私塾
に憧れて大学4年生のときに国語専門の学習塾を起業。
大学院修士課程修了後は国語塾の運営に専念していた。
2015年、軽い習い事のつもりで神田香織の講談教室に入会。
周囲におだてられ、プロになることを考えはじめる。
2016年5月、神田香織に正式に弟子入りし、講談協会所属の前座
見習いとなる。2016年8月から前座として修業中。
阿佐谷伊織会を応援してます!
阿佐谷伊織会が先月、誕生致しました。
この会は将来を嘱望されているの若手講談師‘神田伊織”の後援会です。
かっては日本の演芸の世界の花形であった講談はいまや主役の座から演芸界ではその片隅に追いやられています。他の演芸に比べて、メディアや演芸場に登場することは非常に少なくなっているので、世間から遠い存在になっています。
このことは講談の面白さと価値をわかるものにとって非常にもったいないことだと思います。日本の文化資産ともいえる価値ある話芸をこれからも進化発展させてもっと面白いものにしていくことは現在の世代の務めだと思います。
このような状況のなかで杉並区に住む一人の才能ある若者が講談界に入門しました。神田伊織です。神田伊織の才能をいち早く見抜き、阿佐ヶ谷ワークショップに紹介してくれたのは阿佐谷に在住されていた我々の飲み仲間で席亭の北谷隆泰氏です。
氏は長年席亭をやっているので、寄席の世界に通じていて芸人を見る目は確かです。最初に伊織の高座を聞いたときから伊織に大きな未来を感じたそうです。
さらに、その人柄と品格も神田伊織の大きな魅力を感じたと言ってました。
神田伊織は言語の専門家です。大学でフランス語を中心として外国語を研究したうえで、国語の研究をライフワークとして継続しています。
日本語は欧米言語の影響をうけどんどん変化し、時には乱れているといっている人も少なくありません。
神田伊織が日本伝統の講談を通じて日本語の美しさをどのように表現していくようになるかも非常に楽しみです。場合によっては新しい講談(講談文学)が誕生するかもしれません。また、神田伊織の講談の力で国語にもいい意味での影響が及ぶことになること考えられます。
この会は年に4回程度、神田伊織の口演会&親睦会を阿佐ヶ谷ワークショップで催し、神田伊織と会員の親睦交流を図ります。
是非、皆様が会員になって頂き、みんなで神田伊織を応援し、我々も大いに楽しみませんか!皆様のご参加をお待ちしております。
令和3(2021)年6月8日
阿佐谷ワークショップ
所 長 佐竹徹 他一同